シグルイ
表紙の大部分が血まみれのふんどし一丁のマッチョマンなので、ちょっとアレな漫画なのかなって思われがちですが一読の価値があります。数々の個性的な描写は2chでも大人気で、有名なコピペも多数見られます。
物語は二人の主人公藤木と伊良子の決闘シーンから始まり、そこからずっと回想シーンになります。
若き日の伊良子の輝き、没落、復讐。そして仇討ち。
全てが生々しくも美しく、サムライの悲哀を映し出します。
最終話で藤木が味わうことになる無残はまさにサムライの生き様の矛盾そのものです。残虐な描写はこの無残の描写とうまくマッチしており、いい味を出しています。
失うことから全ては始まる。藤木が失う物の多さに比べれば、現代におけるリスクなど小さい物に思えます。おすすめです。
評価:★★★★☆☆☆
- 作者: 山口貴由,南條範夫
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2004/01/01
- メディア: コミック
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